プログラミングの独学で挫折しそうなとき、SEを3年やっても書けなかった私が「正直、先に確かめてほしい」4つのこと
今の仕事がしんどくて、手に職をつけたくて始めた独学。なのに、画面に赤い英語のエラーが出たまま30分たっている。
「自分には向いていないのかも」と思って、「プログラミング 独学 挫折」と検索した。そんな感じでしょうか。
先に私の考えを書いておきます。やめるか続けるかを決める前に、「どこで止まっているのか」を確かめてほしいです。 止まっている場所が分かれば、打つ手が変わります。分からないまま気合いで続けるのが、いちばんしんどい。
目次
私は、挫折した側の人です
私は文系で、ITの知識がないまま大手の会社にSEとして入りました。独学の経験はありません。仕事として3年やりました。
それでも、最後まで自分一人でコードを書けるようにはなりませんでした。なんとなく読めるようにはなった。でも一人ではどうにもできない。辞めると決めたころには、エラーやコードを見るだけで拒絶反応が出ていました。今はコンサルに転職しています。
つまり、乗り越えた人の話は書けません。書けるのは、3年つまずいた人間が「今ならここを先に見る」と思っていることです。試してうまくいった方法ではないので、そこは割り引いて読んでください。
挫折しそうなときに確かめたい4つ【結論】
どこで止まっているのかを、3つから選ぶ
私がつまずいたのは、振り返るとこの3つでした。
| 止まっている場所 | こんな状態 |
|---|---|
| エラー | どこを見ればいいのか、なぜ出るのかが分からない |
| 大きいコード | 短いものは分かるのに、ファイルが増えると迷子になる |
| 覚える量 | 1つ覚えても、次々に別のものが出てくる |
この3つが重なると、「全部分からない」に見えます。全部に見えると、手のつけようがないんですよね。
今止まっているのは、どれに近いですか。1つでいいです。
エラーは、読む場所を決めておく
エラーが出る。でも、どこを見ればいいのか分からない。なぜエラーになるのかも分からない。SEのころの私が、まさにこれでした。
ここは公式の説明を借ります。Pythonの公式チュートリアルに、エラーの読み方が書いてあります(2026年10月2日に確認)。要点は3つでした。
- エラーメッセージの最終行が、何が起こったかを示している。そこにエラーの種類の名前が出る
- ファイルに書いたコードなら、ファイル名と行番号が表示される
- 矢印が指している場所が、直すべき場所とは限らない
3つ目、当時の私に教えたいです。指された行をいくら見ても分からないとき、原因は1つ前の行にあったりする。公式の例でも、エラーが検出された場所の手前で記号が抜けていました。
なので、読む場所は「最終行」と「行番号」の2か所だけ、と先に決めてしまう。全部読まなくていいです。ただ、これはPythonの説明で、ほかの言語では並び方が違うので、使っている言語の公式の説明で同じ2つがどこに出るかを一度だけ確かめてください。
迷子になったら、入口と出口だけ追う
小さいコードは分かるのに、少し大きくなると分からない。業務のソースコードで、私はこれになりました。迷子です。
今の私なら、全部を理解しようとしません。「どこから始まって、最後に何を出すのか」だけを追います。途中は飛ばす。1行ずつ上から読むと、枝道に入って戻れなくなるので。
細かい1行と、全体の流れ。両方から見る癖がつくと、読むほうは3年かけて徐々に分かるようになりました。書けるようにはならなかった私でも、です。逆に言うと、数週間で見えないのは普通だと思います。
覚えるものを、今は増やさない
私はJavaから始めましたが、Javaだけでは済みませんでした。Git、HTMLとCSS、データベース、Spring Framework。次々に出てきます。
仕事だと選べません。でも独学なら、自分で止められます。「今月はこの1つだけ」と決めて、ほかの名前が出てきても、メモだけして追いかけない。独学のいちばんの強みは、ここだと思っています。
何から始めるかで迷っているなら、「プログラミングの独学は何から?」に順番を書きました。
「向いていない」と決めるのは、そのあとでいい
エラーで30分止まると、自分の頭が悪いように感じるかもしれません。こたえますよね。
でも、能力の問題とは限りません。読む場所を知らないだけ、ということもあります。それを確かめる前に結論を出すのは、もったいないと思います。
一方で、確かめたうえで「やっぱりしんどい」なら、それも大事な答えです。3年やった私は、コードを見ると拒絶反応が出るところまで行きました。そこまで我慢しなくていいです。甘えではないです。向き不向きは、あります。
続けなくていい人もいます
- エラーを見るだけで気持ちが沈む状態が続いている人。いったん離れてください。離れても、困ることはそんなにありません
- 目的が「今の職場から離れたい」だけの人。プログラミングでなくても離れられます。私はコードが苦手なまま、コンサルに移りました
- 質問できる相手がいないと止まる、と分かった人。独学にこだわらず、人に聞ける場所を考えていいと思います。スクールの選び方は「プログラミングスクールはやめとけ?」に書きました
今日、5分でできること
- 上の表から、今止まっている場所を1つ選んで紙に書く
- 直近で出たエラーを1つだけ開いて、最終行と行番号の2か所に線を引く
- 今月やらないものを1つ決める
挫折について、よく聞かれること
プログラミングの独学は、挫折するのが普通?
何割が挫折するか、という数字は、公式の統計では私は確かめられませんでした。なので割合は書きません。言えるのは、仕事として3年やった私でも一人では書けなかった、ということだけです。止まること自体は、珍しくないと思います。
エラーが分からないときは、まず何をする?
全文を読まずに、最終行と行番号を見ます。そのうえで、最後に変えた場所を元に戻して、エラーが消えるかを試す。消えたら、原因は変えた場所の近くです。
挫折したら、もう一度始めても意味ない?
意味はあると思います。前に止まった場所が分かっているぶん、次は同じところで時間を使わずに済むからです。ただ、また同じ場所で止まるなら、向き不向きの話かもしれません。そこは私にも言い切れないです。
私ならこうする
私が今、独学でつまずいたら、まず止まっている場所を1つ選びます。エラーなら、最終行と行番号だけ読む練習を1週間。迷子なら、入口と出口だけ追う。量なら、今月の1つ以外を捨てます。
それで少し進めたら続ける。1週間やっても拒絶反応のほうが強いなら、プログラミング以外の道を並べます。早く分かってよかった、という話なので。逃げとは思いません。
SE 1年目の自分に言うなら「考えすぎないで」です。もう少し楽観的に、細かい所と全体の両方を見ていけばよかった、と今は思っています。
仕事を変える判断をするときは、公式の案内や専門家の意見もあわせて確かめてください。
あなたが今止まっているのは、エラーですか、大きいコードですか、それとも覚える量ですか。
出典:
- Python公式チュートリアル「8. エラーと例外」(2026年10月2日に確認)