エンジニアの転職は何年目?SEを3年で辞めた私が、1年目・2年目・3年目に辞める人の割合を公式の表で横に並べた
今の仕事、向いていない気がする。ただ、1年目で辞めるのは早すぎるのか。それとも3年は我慢するものなのか。「エンジニア 転職 何年目」と打って、そこで止まっている人に向けて書きます。
先に答えです。公式の数字に「何年目が正解」はありませんでした。ITの会社に入った大卒は、1年目に7.8%、2年目に9.5%、3年目に10.0%が辞めています。どの年も、ほぼ同じだけ辞めている。
私はSEを3年やって辞めました。早かったのか遅かったのか、今も言い切れません。
目次
【結論】エンジニアの転職は何年目が多い?1年目も3年目も、ほぼ横ならび
1年目・2年目・3年目を、横に並べた
元は、厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況」です。令和4年3月に大学を出て就職した人を、3年後まで追った数字で、2025年10月に公表されました。
| 辞めた時期 | 大卒の全体 | 情報通信業 |
|---|---|---|
| 1年目 | 12.1% | 7.8% |
| 2年目 | 11.9% | 9.5% |
| 3年目 | 9.9% | 10.0% |
| 3年以内の合計 | 33.8% | 27.2% |
情報通信業は、ITの会社が入る区分です。年ごとの割合は表に人数しか無いので、就職した50,819人を分母に私が割り算しました。
ITは、1年目に辞める人がいちばん少ない
全体では、1年目がいちばん多くて、年を追うごとに減ります。情報通信業は逆でした。1年目が7.8%でいちばん少なく、3年目が10.0%でいちばん多い。
とはいえ差は2ポイントほどで、ある年に一気に辞める形ではありません。なぜ逆になるのかは、表に書いてありませんでした。
注意が2つあります。情報通信業にはSE以外の仕事も入っています。それと、これは「辞めた人」の数です。辞めたあと転職したのかどうかは、この集計では分かりません。
合計の27.2%をどう読むかは「SE3年目で辞めたい」に書いたので、ここでは年ごとの差だけを見ます。
4年目から先は、年ごとの数字が見つからない
じゃあ4年目、5年目はどうか。厚生労働省の雇用動向調査(令和7年)に、辞めた人を勤続期間で分けた表がありました。
ただ、区切りが粗いんですよね。「1年〜2年未満」の次が「2年〜5年未満」なので、4年目だけは取り出せません。
25〜29歳のフルタイムで辞めた人では、「2年〜5年未満」が39.9%でいちばん多い。これは全部の職種の数字です。年次を細かく比べられるのは、3年目まででした。
何月に辞める人が多い?公式にあるのは四半期まで
「転職のタイミングは何月がいいか」も調べました。
月ごとの表は、見つかりませんでした。令和7年の年計の結果表61本の題を全部見て、いちばん細かかったのが四半期ごとの退職者数です。
情報通信業の退職者は、1年で180.6千人。分けるとこうなります。割合は私の計算です。
- 1〜3月:54.1千人(30.0%)
- 4〜6月:49.7千人(27.5%)
- 7〜9月:49.3千人(27.3%)
- 10〜12月:27.4千人(15.2%)
1〜3月がいちばん多くて、10〜12月がいちばん少ない。令和6年の表でも、この並びは同じでした。
でも、これで「動くなら1〜3月」とは言えないです。この表は、辞めた理由でも、フルタイムかパートかでも分けていません。転職のために辞めた人だけの数ではないです。
それに、数えているのは辞めた時期。次の会社に入った時期ではありません。
入った人のほうの月別・四半期別は、同じ61本の中に見当たりませんでした。なので「何月に動くと有利か」は、公式の数字からは分かりません。
ボーナスや有給をどうするかは、会社の就業規則しだいです。私に語れる体験がないので、ここでは踏みこみません。
3年やって辞めた私は、早かったのか遅かったのか
私は文系で、ITの知識がないまま大手の会社にSEとして入りました。やったのは3年です。
コードは、なんとなく読めるようになりました。ただ、自分では書けない。一人ではどうにもできない。そのうち、エラーやコードを見ると拒絶反応が出るようになって、辞めると決めました。
きっかけは年数ではなくて、この拒絶反応のほうです。
早かったのか、遅かったのか。正直、分かりません。
SEの1年目の自分に言いたいことは、あります。考えすぎないで、もう少し楽観的に見ていい。
細かいところと全体の両方から見て、ロジカルに考える癖をつければ、3年したら徐々に理解できるようになってくる。
これだけ読むと「3年は待て」に聞こえますよね。でも私は、その3年をやっても書けないままでした。移った先でも結局SEの仕事をしていて、今も仕事ができません。
だから、何年目がいいかは、私には言い切れない。
言えるのは、年数で決めるより「何がいやか」で分けたほうがいい、ということです。残業や現場のような条件がいやなのか。コードやエラーという中身がいやなのか。
条件のほうは、場所が変われば動きます。中身のほうは、私は3年やっても書けないままでした。分け方は「SEを辞めたい」に、もう少し細かく書いています。
まだ動かなくていい人
- いやなのが条件のほうで、異動や現場替えを一度も相談していない人
- 1年目で、分からないことが多いだけの人。「分からない」と「見るのもいや」は別です
- 「第二新卒のうちに」と、年数だけで焦っている人。線は会社ごとに違います。「第二新卒のSEは転職できる?」に公式の目安を書きました
今夜、10分でやれること
- いまいやなことを3つ書く。横に「条件」か「中身」かを書き足す
- 出典の1つ目のPDFを開いて、大学の行から自分の入社年を探す。同期がどのくらい辞めたかが出ています
- 就業規則で、退職を申し出る期限だけ見ておく
「何年目」で検索されている質問
1年目で転職するのは不利?
不利かどうかを示す公式の数字は、見つかりませんでした。分かるのは人数だけです。大卒の全体では1年目に12.1%、情報通信業でも7.8%が辞めています。その人たちがその後どうなったかは、この統計では追えません。
転職は何月に動くのがいい?
公式の数字からは言えません。月ごとの表が無いからです。四半期で見ると、情報通信業の退職者は1〜3月が30.0%でいちばん多い。でもこれは辞める人が多い時期で、有利な時期という意味ではないです。
3年は続けるべき?
根拠になる数字は、見つけられませんでした。情報通信業では3年目にも10.0%が辞めていて、3年が区切りになっている形は表に出ていません。私が辞めたきっかけも、年数ではなかったです。
私ならこうする
私なら、「何年目か」を調べるのは今日でやめます。どの年もほぼ同じだけ辞めている、としか出てこなかったので。
かわりに、いやなことを条件と中身に分けます。条件なら、今の会社の中で動かせるかを先に聞く。中身なら、年数を待つ理由をもう一度考えます。
ただ、辞める年を当てれば片づく話でもなかったです。私は3年で辞めて、移った先でも結局SEの仕事をしていて、今も仕事ができないままです。同じ側から書いています。
退職の時期やお金の判断は、会社の規則と公式の案内でも確かめてください。
あなたがいま一番いやなのは、条件のほうですか。中身のほうですか。
出典(すべて2026年10月10日に確認):
- 厚生労働省 新規学卒者の在職期間別離職状況(PDF)(大学の行。令和4年3月卒の1年目・2年目・3年目の離職率と合計)
- 厚生労働省 新規大学卒業就職者の産業別離職状況(PDF)(5ページ目、令和4年3月卒の情報通信業。就職者数と、1年目まで・2年目まで・3年目までの離職者数)
- 厚生労働省 新規学卒者の離職状況(上の2つのPDFの置き場と、集計の考え方。離職の理由や離職後の就業の状態は問わずに数えていること)
- 厚生労働省 新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します(公表の時期。別紙3に情報通信業の3年以内の離職率27.2%)
- e-Stat令和7年雇用動向調査 年計 第37表(年齢階級、職業、性、就業形態、雇用形態、勤続期間別の離職者数と構成比。25〜29歳・一般労働者の行)
- e-Stat令和7年雇用動向調査 年計 第57表(産業、企業規模、四半期別の退職者数。情報通信業の行)
- e-Stat雇用動向調査 年計 結果表の一覧(2025年の61本の題を見て、月別の表が無いことを確かめた。令和6年の四半期別は「報告書掲載表」の第16表)