基本情報技術者試験の勉強時間は何時間?公式は出していないので、知識ゼロでSEになった私が合格率と残り日数から見積もってみた
今の仕事がしんどい。給料も上がらない。ITに移るなら、まず基本情報かな。で、「勉強時間」を調べると200時間と出てくる。
仕事のあとに200時間。ため息が出ますよね。
先に答えを書きます。試験をやっているIPAは、勉強時間の目安を出していません。200時間は講座や解説サイトの目安です。公式にあるのは合格率で、令和7年度は38.3%でした。
もう1つ。基本情報は2026年12月28日から休止の予定です。今日(10月4日)から数えると、残りは84日しかありません。
目次
まず、私の立場
この記事は合格体験記ではないです。そこは先に言っておきます。
私は文系で、ITの知識がないまま大手の会社にSEとして入りました。3年やって、コンサルに転職しています。知識ゼロからITを勉強するとどうなるかは、身をもって知っている側です。
なので書くのは「何時間で受かるか」の答えではありません。公式の数字を読んで、知識ゼロだった私ならどう見積もるか、です。
【結論】200時間は公式の数字ではない
IPAのページに、勉強時間は書いていない
IPAの基本情報技術者試験のページを読みました。書いてあるのは、どんな人向けの試験かと、試験の形です。
- 科目A:90分で60問
- 科目B:100分で20問
- パソコンで受ける方式(CBT)で、年間を通じて随時
勉強時間の目安は、どこにもありませんでした。
じゃあ200時間はどこから来たのか。検索の上位に並ぶ資格の講座や解説サイトが、未経験の人の目安として書いている数字です。ITの仕事をしている人なら50時間、という書き方もよく見ます。
うそだと言いたいわけではないです。教えてきた側の経験から出た数字でしょうし、目安があるのは助かります。ただ、公式の決まりではない。ここだけ押さえておけば、200に届かなくて焦ることも、200やったのにと落ち込むことも減ります。
公式にあるのは合格率。10人受けて4人
IPAは毎月、統計を出しています。2026年9月28日時点の資料から、年度ごとの数字を抜きました。
| 年度 | 受験者 | 合格率 |
|---|---|---|
| 令和6年度 | 133,732人 | 40.8% |
| 令和7年度 | 147,186人 | 38.3% |
| 令和8年度(4〜8月) | 55,282人 | 39.2% |
だいたい10人受けて4人が受かる試験です。6人は落ちています。「入門の資格だから誰でも受かる」ではないんですよね。
経験なしの人も、4割受かっている
同じ資料に、働いている人のIT経験の年数ごとの表があります。令和8年度の4〜8月分です。
経験なしと答えた人は460人が受けて、合格率42.8%。経験1年未満の人は4,222人で52.9%でした。
この表の全体は38.8%なので、経験なしの人のほうが少し高いくらいです。これは正直、励みになる数字だと思いました。
ただし、鵜呑みにはできません。この表は申込みのときのアンケートが元で、6割近くが無記入です。経験なしと答えたうえで受けに来た人は、しっかり準備した人に偏っているかもしれない。私はそう読みました。
知識ゼロだった私が、目安の時間を信じきれない理由
ここが、私に書ける部分です。
SEになって、つまずく場所がとにかく多かったんです。小さくて簡単なものなら分かる。でも業務のソースコードになると、どうなっているのか分からなくて迷子になる。エラーが出ても、どこを見ればいいのか分からない。
勉強するものも多かった。Javaから始まって、Git、HTML、CSS、データベース、Spring Framework。次から次に出てきます。
つまり、知識ゼロの人の勉強は、まっすぐ進みません。1時間机に向かっても、分からない言葉を調べて終わる日がある。
目安の時間は、そういう日を何日ふくんでいるのか。私には分かりません。だから自分で見積もるなら、目安より多めに取ります。どれくらい多めか、までは言えないです。人によります。
休止まで84日。1日あたりに直してみる
200時間なら、1日2時間20分
基本情報は、2026年12月28日から休止の予定とIPAが案内しています。今日から12月27日まで、84日です。
目安の200時間を84日で割ると、1日あたり約2時間20分。毎日です。休みなしで。
仕事のあとに毎日2時間20分は、かなり重い。土日に5時間ずつ取れるなら、平日は1時間ちょっとまで下がります。自分の1週間に当てはめてみると、いけるかどうかが見えてきます。
間に合わなくても、勉強は無駄にならない
休止のあと、試験は新しい制度に組み直されます。IPAの資料では、基本情報は「継続」で、新しい制度は2027年度の春頃に始まる予定です。問う知識の範囲そのものに変更はない、とも書いてあります。
なので、年内に間に合わなくても、やった分は春に持ち越せます。焦って詰めこむ必要はないです。制度の全体は「IT資格のロードマップ」にまとめました。
急いで受けなくていい人
- ITの仕事に移るかどうか、まだ決めていない人。資格より先に、行き先です
- すでにITの仕事をしていて、会社から求められていない人。私は「IT資格は意味ない?」で、誰がいつ取るかで答えが変わると書きました
- 問題を開いただけで気持ちが沈む人。向き不向きはあります。甘えではないです
勉強時間で、よく検索されている質問
基本情報は独学で受かる?
受かっている人はいます。IPAが問題の一部を公開しているので、最初の教材はお金をかけずに手に入ります。ただ、独学で受かった人の割合は公式の統計にないので、「何割が独学」とは言えません。
1か月で間に合う?
ITの仕事をしている人なら、ありえる話です。知識ゼロから1か月は、私ならやりません。200時間を30日で割ると1日6時間半を超えます。働きながらは現実的じゃないです。
12月28日を過ぎたら、もう受けられない?
休止の予定で、なくなるわけではないです。新しい制度が2027年度の春頃に始まる予定です。日程は変わることがあるので、申し込む前にIPAのページを見てください。くわしくは「基本情報は12月28日以降お休みの予定」に書きました。
今日、10分でやること
- 平日と休日に取れる勉強時間を、正直に書く。合計に12(週)を掛ける
- IPAが公開している問題を1問だけ開く。読めるかどうかを見る
- 年内に受けるか、春に回すかを仮で決めて、カレンダーに書く
私ならこうする
私が今、知識ゼロで受けるなら、まず公開されている問題を10問だけ解きます。ほとんど分からなければ、年内は捨てて春に回す。半分くらい言葉が分かるなら、12月の後半に予約を入れて、1日2時間で走ります。
時間を先に決めるより、解いてみてから決める。順番はこっちです。
あなたが1週間に取れる勉強時間は、正直なところ何時間ですか。
出典:
- IPA基本情報技術者試験(2026年10月4日に確認)
- IPA統計情報(基本情報技術者試験)(2026年9月28日更新。統計資料 令和8年8月分の推移表・経験年数別一覧表。10月4日に確認)
- IPA公開問題(情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験)
- IPA通年試験:情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験(2026年9月18日更新。10月4日に確認)
- IPA情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について(2026年4月28日更新。10月4日に確認)