転職エージェントの面談で聞かれることは?SEを3年で辞めた私が「正直、断れるのかが怖い」を法律と公式の資料で確かめた
仕事はしんどい。でも、辞めると決めたわけじゃない。そんな状態で転職エージェントの面談に行って、何を聞かれるのか。すすめられた求人を断れるのか。
登録の手前で手が止まるのは、怖がりだからではないです。中が見えないからです。
答えを先に。転職エージェントの面談で聞かれることは、大きく これまでの経験 と これからの希望 の2つです。求職者からお金を取らないことは、法律に書いてあります。
この記事に、私が面談を受けた話は出てきません。材料は法律の条文と、ハローワークの資料と、紹介会社の公式FAQです。
目次
【結論】面談で聞かれることは「経験」と「希望」
公式の説明に出てくるのは、この2つ
社内SE向けの紹介会社「社内SE転職ナビ」の公式FAQは、面談を「これまでの経験とこれからの希望」を聞く場だと説明しています。
1社だけでは心もとないので、国の窓口も見ました。ハローワークで仕事を探すとき、最初に書く「求職申込書」です。
| 求職申込書の欄 | 書き方の説明(要点) |
|---|---|
| 経験した主な仕事 | どんな仕事をしたか、何ができるか、どんな立場だったか |
| 希望する仕事 | 職種と内容をできるだけ詳しく。希望の業界も |
| 希望賃金 | 手取りではなく、税金などが引かれる前の額 |
| 就職についての条件 | 残業や休みなど、考慮してほしいこと |
1行目が経験で、残りの3行が希望です。
これはハローワークの用紙で、民間の面談の質問表ではありません。ただ、仕事を紹介するのに要る情報はそう変わらないはず、と私は読みました。
無料なのは、法律に書いてあるから
無料なのは会社の好意ではなく、決まりです。職業安定法の第32条の3第2項にこうあります。
有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。
このあとに、厚生労働省令で定める場合は例外、というただし書きが続きます。
例外の中身と、ではだれが払っているのかは「転職エージェントは使わない方がいい?」に書きました。
話した中身にも、法律の縛りがある
今の会社への不満を話すのが怖い人へ。同じ法律の第5条の5は、求職者の個人情報を、業務の目的に必要な範囲で集めて使うよう定めています(本人の同意がある場合などは別)。
第51条は、仕事で知った人の秘密を正当な理由なく漏らすことを禁じています。担当者がその会社を辞めたあとも同じです。
決まりがあるから漏れない、とまでは私には言えません。条文で分かるのは、やってはいけないと書いてある所までです。
辞めると決めていなくても、断ってもいい
職業安定法の第4条は、職業紹介を、求人者と求職者のあいだで雇用関係の成立を「あっせん」することだと定めています(原文の表記は「あつせん」)。第2条には、職業は自由に選べるとあります。
面談を受けたら応募しなければいけない、とは、私が読んだ条文のどこにもありませんでした。
会社の側の説明も1つ。社内SE転職ナビのFAQには、転職するか決めていない人も面談を受けられること、応募するのは本人にその気がある求人だけであることが書いてあります。
ほかの会社は、登録の前にその会社のFAQで確かめられます。
私が面談の前に用意するなら、「何がしんどいか」の1行
ここは私の話です。面談の話ではなく、SEを辞めた理由の話。
私は文系で、ITの知識がないままSEになりました。3年やって、コードはなんとなく読めるようになった。でも、自分では書けない。一人ではどうにもできない。エラーやコードを見ると拒絶反応が出る。それで辞めると決めました。
そのあとコンサルに移っています。転職活動は、私の実感では大変ではなかったです。コンサルはエンジニア経験者をかなり募集しているから、というのが私の見立て。統計で確かめたわけではありません。
今の私が面談に行くなら、先に1行だけ決めます。「コードを一人で書けないのがつらい」。私の場合はこれです。
なぜ1行かというと、希望の欄がこれで決まるからです。しんどいのが納期や客先なら、場所を変えれば軽くなる見込みがある。コードそのものなら、開発の求人をいくら紹介されても、同じところでつまずきます。
この1行があれば、「その求人は違います」と自分で言えます。
場所なのか仕事そのものなのか、まだ分けられない人は「SIerを辞めたい」の4行の表が使えます。
社内SE転職ナビの面談は、登録のあとこう進む
ここからは広告の話です。先に対象を。このブログが紹介して報酬を受け取る条件では、エンジニアの経験があり、44歳までの人 が対象です。
未経験の人、45歳以上の人、エンジニア以外の職種の人、時短勤務を希望する人、療養中の人は対象外。当てはまる人には、この広告はすすめません。
私はこのサービスを使っていません。使い心地は書けないので、公式サイトで今日(2026年10月8日)読めたことだけ並べます。
- 費用:登録から入社が決まるまで、求職者は無料
- 登録:最初の画面で、使うサービスと経験年数を選ぶ。コンサルタントとの面談に進むのは「エージェント」のほう
- 登録のあと:マイページに経歴を入力するか、職務経歴書などをアップロード。内容の確認のあと、面談の案内が来る
- 面談の形:来社(東京・大阪)、Web、電話。開始は平日10:00〜20:30、土曜10:00〜19:00
- 服装:決まりは無く、ラフな服でも問題ないとのこと
- 急かされないか:利用の期限は無い。今の会社に残ることをすすめる場合もある、と書いてある
面談が何分かかるのかは、公式では読み取れませんでした。登録の2画面目より先も、私は進めていないので見ていません。
登録した内容によっては、求人の紹介や面談に進めない場合がある、とも書いてあります。
対象外の人へ。未経験なら「未経験からIT転職」から。45歳以上の人や職種が違う人には、ハローワークの窓口という道があります。療養中の人は、転職より休むほうを先に。
今日のうちに、メモ1枚にまとめておくこと
- 経験を3行で。何をやったか、何ができるか、どんな立場だったか。これは職務経歴書の下書きにもなります
- 何がしんどいかを1行と、ゆずれない条件を1つ
- こちらから聞くことを2つ。「面談は何分ですか」「紹介された求人を見送るときは、どう伝えればいいですか」
面談の前に出てくる質問、3つ
面談だけ受けて、応募しなくてもいい?
いいです。社内SE転職ナビのFAQには、応募するのは本人に意思がある求人だけ、とあります。まだ決めていないことは、最初に伝えておくと話が早いです。
面談の服装はスーツ?
私が確かめたのは1社だけです。社内SE転職ナビは、服装の決まりは無いとFAQに書いています。ほかの会社は、予約のときの案内を見るのが確かです。
面談に行ったことが、今の会社に知られない?
職業安定法の第51条が、紹介会社とそこで働く人に、仕事で知った秘密を漏らすことを禁じています。
こちらでできるのは、登録に会社のメールアドレスを使わないこと。社内SE転職ナビのFAQも、在職中の人に個人のアドレスを案内しています。
私ならこうする
SEを辞めてコンサルに移って、私はよかったです。給料も変わりました。面談で希望を聞かれたら、SEではない業種を口に出してみるのも手です。
そのかわり、求められる能力は高いし、周りもできる人ばかり。あなたも同じになる、とは言えません。
私が今、登録の手前にいるなら、メモを1枚作って、1社だけ面談を予約します。その場では応募を決めません。紹介された求人は家で見直し、あの1行に合うものだけ残します。
転職は生活に関わる判断なので、会社の公式の案内でも確かめてくださいね。
経験と希望。あなたが言葉にしにくいのは、どちらですか。
出典:
- e-Gov法令検索 職業安定法(昭和22年法律第141号)(第2条、第4条、第5条の5、第32条の3、第51条。2026年10月8日に確認)
- 厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク「求職申込書の書き方」(2026年10月8日に確認)
- 社内SE転職ナビFAQ(2026年10月8日に確認)
- 社内SE転職ナビ 公式サイト(トップページと新規会員登録の最初の画面。2026年10月8日に確認)