資格手当の相場はいくら?公式の平均は月2万1,500円。勉強に追われたSEだった私が、取る前に確かめたいこと
給料が低い。でも転職はまだ怖い。じゃあ資格で少しでも上げられないかな、と考える。
わかります。いちばん現実的に見える道ですよね。
先に数字を出すと、資格手当の相場は、公式の調査でもらっている人の平均が月2万1,500円でした。ただし、そもそも出していない会社も半分くらいあります。なので、勉強を始める前に会社の規程を見るのが先です。
目次
【結論】資格手当は、会社の規程でほぼ決まる
出している会社は、全体の48.5%
厚生労働省の「就労条件総合調査」(令和7年)に、手当の種類ごとの数字が出ています。2026年9月30日に原文のPDFで確かめました。
「技能手当、技術(資格)手当など」を出している会社は、全企業の48.5%です。半分弱。裏を返すと、半分以上の会社には、この手当そのものがありません。
もらっている人の平均は、月2万1,500円
同じ調査で、この手当をもらった人の1人あたりの平均は 2万1,500円(令和6年11月分)でした。12か月にすると25万8,000円。小さくはない金額です。
ただ、読み方に注意が2つあります。
- IT資格だけの数字ではありません。ほかの職種の技能や検査の資格もまとめた平均です
- 手当をもらえている人だけの平均です。資格を取った人みんなの平均ではありません
IT資格の金額は、会社ごとにバラバラ
「基本情報ならいくら」という公式の数字は、探した範囲では見つかりませんでした。検索すると相場の表がたくさん出てきます。でも、どれも会社や講座のサイトがまとめたもので、国の統計ではないんですよね。
毎月の手当ではなく、合格したときに一度だけ出る「報奨金」の形をとる会社の話も、よく出てきます。結局、自分の会社でどうなっているかは、規程を読まないと分かりません。
SEのころ、勉強することが多すぎた
ここは、私の話です。
私は文系で、ITの知識がないまま大手の会社にSEとして入りました。3年いましたが、仕事はすごく苦手でした。
しんどかった理由の1つが、勉強しなければいけないことの多さです。始まりはJavaでした。でもJavaだけでは終わらなくて、次から次へと出てくるんです。Gitに、HTMLとCSS、データベース、Spring Framework。しかも業務のコードを開くと、どうなっているのか分からなくて迷子になる。
覚えることが多いと、どれも中途半端になりがちです。だから今の私なら、勉強の順番を2つの問いで決めます。
- その資格に、今の会社で手当か報奨金がつくか
- その知識を、今の仕事でそのまま使うか
両方「はい」なら先にやる。どちらも「いいえ」なら、今は後回しでいい。考えすぎず、でも全体(会社の制度)と足元(今の仕事)の両方を見て決める、という感じです。
資格手当で給料を上げるのが向いていない人
会社に決まりがあるなら、資格手当は取った分だけ給料に乗る、分かりやすい道です。ただ、合わない人もいます。
- 今の会社に手当の決まりがない人。取っても給料は変わりません。取る意味はあっても、給料のためではなくなります
- 給料の不満が、年に数十万円の単位ではない人。月2万円前後の手当では埋まりにくいです。会社の立ち位置や職種のほうを見直したほうが早いかもしれません
- 今、仕事そのものがしんどい人。勉強が上乗せになって、もっとしんどくなることがあります。私なら、先に休むか、しんどさの原因を分けます
逆に、規程に手当があって、仕事でも使う知識なら、かなり割のいい選択です。
転職したときに給料がどう変わるかは、「転職で年収は上がる?」に公式の数字でまとめました。
今日からできること
- 会社の給与規程や人事のページで「資格手当」「報奨金」を検索する
- 対象の資格と金額を、1行ずつメモに書き出す
- 手当がつく資格の、次の申込期間を公式サイトで見ておく(IPAの応用情報は「応用情報の申し込みは10月6日から」に日程を書きました)
資格手当でよく聞かれること
資格手当の相場はいくら?
厚生労働省の調査では、技能・資格の手当をもらっている人の平均が月2万1,500円でした。IT資格だけの公式な相場は見つかりません。自分の会社の規程で確かめるのが確実です。
転職すると、前の会社の資格手当はどうなる?
手当は会社の決まりなので、移った先の規程しだいです。同じ資格でも、手当がなくなることもあれば、増えることもあります。気になるなら、面接や内定のときに聞いてかまいません。
資格手当にも税金はかかる?
毎月の給料の一部として払われるので、ふつうは給料と同じように税金や社会保険料の計算に入ります。細かいところは、会社の担当の人か税務署に確かめてください。
私ならこうする
まず規程を開きます。手当がつく資格が1つでもあって、それが今の仕事で使う知識なら、次の申込期間に合わせて始めます。手当がないなら、資格は給料のためではなく、自分の理解のために取るかどうかで決める。給料を大きく変えたいなら、資格より会社や職種の話になると思っています。そのあたりは「SEの給料が低いと感じたら」に書きました。
お金に関わることなので、最後は会社の人事や公式の案内でも確かめてください。
あなたの会社の規程には、資格手当の項目、ありましたか。
出典:
- 厚生労働省 令和7(2025)年就労条件総合調査の概況(第17表・第18表。2026年9月30日に確認)