転職で年収は上がる?公式の調査では上がった人40.5%、下がった人も29.4%。SEからコンサルに移った私の場合
給料が上がらないから、転職したい。でも、下がったらどうしよう。
この2つの間で、何か月も止まっている人は多いと思います。怖いのは当たり前です。
公式の数字では、転職で給料が上がった人は 40.5%。下がった人も29.4%いました。上がる人のほうが多い。でも、3人に1人くらいは下がっている。この両方を知ったうえで決めるのが大事です。
目次
【結論】上がる人が多い。でも3割は下がっている
上がった40.5%、下がった29.4%
厚生労働省の「雇用動向調査」(令和6年)に、転職した人の給料が前の職場と比べてどう変わったかが出ています。2026年9月30日に原文のPDFで確かめました。
- 上がった:40.5%
- 変わらない:28.4%
- 下がった:29.4%
1割以上上がった人は29.4%、1割以上下がった人は21.7%でした。前の年より「上がった」は3.3ポイント増えています。
年齢で、けっこう変わる
年齢別に見ると、差がはっきりします。
| 年齢 | 上がった | 下がった |
|---|---|---|
| 25〜29歳 | 46.3% | 29.2% |
| 30〜34歳 | 46.1% | 24.2% |
| 35〜39歳 | 45.5% | 24.3% |
| 40〜44歳 | 45.9% | 29.0% |
| 55〜59歳 | 27.4% | 36.6% |
20代後半から40代前半までは、上がった人が4割半ば。55歳を過ぎると、下がった人のほうが多くなります。
統計は「なぜ」までは教えてくれない
この調査で分かるのは、上がったか下がったかの割合だけです。職種を変えたのか、会社の規模が変わったのか、といった理由までは、この表からは読めません。ここから先は、私の体験と考えになります。
私の場合:SEからコンサルに移った
私は文系で大手のSEになり、3年やりました。仕事はすごく苦手で、しんどかった。自分でコードが書けない。なんとなく読めるようにはなっても、一人ではどうにもできない。エラーやコードを見ると、拒絶反応が出る。それで辞めると決めました。
移った先はコンサルです。
給料は、比較的高い水準になりました。金額はここでは書きません。転職活動も、思っていたほど大変ではありませんでした。コンサルの会社がエンジニア経験のある人をすごく募集している、というのが私の実感です。統計で確かめた話ではないので、そのつもりで読んでください。
ただ、給料と引きかえに大変になったこともあります。求められる能力が高く、周りの人の能力も高い。そして、言われたことをこなすより、自分から動けるかがかなり大事でした。
移ってみて助かったのは、苦手だったSEの3年が無駄にならなかったことです。ITのプロジェクトでは、エンジニアとしての勘所が役に立ちました。エンジニアの人たちの会話も少し分かるし、業務や仕様をのみこむのも早かった。
下がる側に入りやすいのは、どんなときか
ここは統計ではなく、私の考えです。言い切れないところもあります。
- 未経験の職種に移るとき。経験がない分、最初は低めのところから始まることが多いはずです。長い目で見て上がるならいい、と割り切れるかどうか
- 給料より、今のしんどさから逃げるのが先のとき。それ自体は悪くありません。ただ、条件を比べる前に決めてしまいやすい
- 年齢が上のほうのとき。上の表のとおり、55歳を過ぎると下がった人が多くなります
逆に、「今の仕事の経験がそのまま使える場所に移る」なら、上がる側に入りやすいと思います。私も、SEの経験が使える場所に移りました。
もうひとつ。給料が上がっても、忙しさや求められることも一緒に変わります。給料だけで選ぶのはおすすめしません。コンサルの合う・合わないは「コンサルに向いてない人は?」に書きました。
今日やっておくと楽になること
- 今の年収を、手当と残業代を分けて書き出す(転職先と比べるときの物差しになります)
- 自分の経験がそのまま使える仕事を、1つだけ書いてみる
- 給料以外で「これだけは下がってほしくない」条件を1つ決める(休み、通勤、勤務地など)
転職と年収のQ&A
転職で年収が下がる人はどれくらい?
令和6年の雇用動向調査では、前の職場より下がった人が29.4%でした。1割以上下がった人は21.7%です。
30代の転職で年収は上がる?
同じ調査で、30〜34歳は46.1%、35〜39歳は45.5%が上がっています。ただ、下がった人も2割半ばいます。「30代なら上がる」とは言えません。
年収が下がる転職はやめたほうがいい?
人によります、としか言えません。今の仕事がしんどくて体や気持ちがもたないなら、給料が少し下がっても移る価値はあると思います。お金の計画が絡むので、決める前に家計の見直しも一緒に考えてください。
私ならこうする
転職を考えるなら、まず「今の経験がそのまま使える場所」を1つ探します。そこなら上がる側に入りやすいので。もし未経験の仕事に移りたいなら、最初は下がるかもしれない前提で、何年で戻すかを先に考えておきます。今の給料の不満がどこから来ているかは「SEの給料が低いと感じたら」に、資格で少しずつ上げる道は「資格手当の相場はいくら?」にまとめました。
お金と仕事に関わる判断なので、公式の案内や専門家の意見も確かめてください。
あなたの経験がそのまま使える仕事、1つ思い浮かびますか。
出典:
- 厚生労働省 令和6年雇用動向調査結果の概要3転職入職者の状況(表6。2026年9月30日に確認)