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ITの仕事の悩み2026-10-08

SEの残業時間の平均は月12時間。全体の平均は11時間。SEを3年やった私が、国の統計を年齢と会社の大きさで分けてみた

SEの残業時間の平均は月12時間。全体の平均は11時間。SEを3年やった私が、国の統計を年齢と会社の大きさで分けてみた

今日も帰りが遅い。帰りの電車で「SE残業時間 平均」と打つ。しんどいのは自分だけなのか、SEならこれが普通なのか。それが知りたくて。

先に答えです。国の統計では、SEにあたる職種の残業は月12時間。全部の仕事の平均は11時間なので、ほぼ同じでした。

「そんなわけない」と思った人。その感覚は、まちがっていないです。12時間が何を数えた数字なのか、どこまで信じていいのかを、順に書きます。

目次
  1. 【結論】SEの残業時間の平均は、月12時間
  2. 元は、厚生労働省の賃金構造基本統計調査
  3. 全部の仕事の平均は11時間。差は1時間だけ
  4. 20代後半で倍になる。大きい会社ほど長い
  5. 平均の12時間からは、分からないこと
  6. 残業の上限は、月45時間・年360時間
  7. 私のしんどさは、時間の長さではなかった
  8. 残業の数字だけで、動かなくていい人
  9. まず自分の数字を出す。やることは3つ
  10. SEの残業時間で、検索されている質問
  11. SEの残業は何時間から多い?
  12. 社内SEは残業が少ない?
  13. 残業なしのSEはいる?
  14. 私ならこうする

【結論】SEの残業時間の平均は、月12時間

元は、厚生労働省の賃金構造基本統計調査

令和7年の調査の、職種ごとの表(職種 第1表)をe-Statで開きました。

「SE」という名前の職種は、この表にありません。「SEの年収の平均」のときと同じく、いちばん近い「ソフトウェア作成者」の行を読みます。

  • 残業にあたる「超過実労働時間数」:月12時間
  • 会社が決めた時間の中で働いた「所定内実労働時間数」:月159時間

足すと月171時間。これは私の足し算です。

対象は、従業員10人以上の会社で、フルタイムにあたる人。男女の合計です。調べているのは6月の1か月分でした。

全部の仕事の平均は11時間。差は1時間だけ

同じ調査の、産業をまとめた表(産業計)では、残業は月11時間、決まった時間は162時間でした。情報通信業だけで見ても、残業は11時間です。

SEだけ飛びぬけて長い、という数字にはなっていません。同じ表でいちばん長いのは、営業用の大型トラックの運転者で33時間。建築技術者は17時間、看護師は6時間でした。

20代後半で倍になる。大きい会社ほど長い

年齢と、会社の大きさで分けた行も読みました。年齢別は同じ調査の第5表です。

分け方残業(月)決まった時間(月)
SE全体12時間159時間
20〜24歳7時間158時間
25〜29歳14時間159時間
30〜34歳13時間161時間
35〜39歳13時間161時間
1,000人以上の会社16時間154時間
100〜999人12時間164時間
10〜99人6時間162時間
全部の仕事の平均11時間162時間

20〜24歳は7時間。25〜29歳で14時間と、倍になります。任される量が増えるからなのか。理由はこの表に書いてありません。

会社の大きさでは、1,000人以上が16時間で、10〜99人の6時間より10時間長い。ただ、決まった時間のほうは大きい会社が154時間と短いんですよね。足すと170時間と168時間で、ほとんど変わりません。

残業だけ比べると、見えかたが変わる。表を作っていて、いちばん意外だったところです。

平均の12時間からは、分からないこと

「自分はもっと長い」という人のために、この数字の弱いところを並べます。

  • 6月の1か月だけ。納期の前に山が来る現場でも、その山が6月でなければ入りません
  • 平均だけ。月40時間を超える人が何割いるか、といった散らばりは、この表に出ていません
  • 答えているのは会社の側。働く本人に聞いた数字ではないです。記録に残っていない時間がどう扱われているかは、私には分かりません
  • 会社や現場ごとの差。社内SEか、客先に常駐しているか。そういう区分はありません

統計からは分からない、としか言えない部分です。「SEの残業は少ない」と言い切る材料にはなりません。使い道は、自分の数字を置く物差しです。

残業の上限は、月45時間・年360時間

もう1本の物差しが、法律の上限です。厚生労働省のページで確かめました。

  • 原則は、月45時間・年360時間まで
  • 特別な事情があるときも、年720時間以内
  • そのときも、休日の労働を入れて月100時間未満、複数の月の平均で80時間以内
  • 月45時間を超えられるのは、年に6か月まで

大きい会社は2019年4月から、中小の会社は2020年4月からの決まりです。

1つ注意があります。統計の12時間は、会社が決めた始業と終業の外で働いた時間。上限のほうは、法律の1日8時間・週40時間を超えた分が基準です。ぴったり同じ物差しではありません。

求人票に「固定残業 ◯ 時間分」とあるときの読み方は、「固定残業代(みなし残業)をSEの求人で見たら」に書きました。

長い残業が続いて、眠れない、体がきつい。そういうときは数字を比べる前に、公式の案内や専門家にも確かめてください。

私のしんどさは、時間の長さではなかった

ここからは私の話です。

私は文系で、ITの知識がないまま、大手の会社にSEとして入りました。3年やっています。

私自身の残業が何時間だったかは、この記事には書きません。

書けるのは、何がしんどかったか。

小さくて簡単なものなら分かるのに、業務のソースコードになると迷子になる。エラーが出ても、どこを見ればいいのか分からない。Javaだけでは済まなくて、Gitも、DBも、Spring Frameworkも覚えないといけない。

振り返ると、私のしんどさは時間の長さより、分からないことの多さでした。最後はエラーやコードを見ると拒絶反応が出て、辞めると決めています。

だから今の私なら、「しんどい」を2つに分けて書きます。時間がしんどいのか。中身がしんどいのか。

時間のほうなら、会社や現場が変われば数字は動きます。中身のほうは、残業が月0時間になっても残ります。分け方は「SEを辞めたい」に、公式の数字と一緒に書きました。

コンサルに移ってからの話もしておきます。こちらは、ハードワークができることが大事な仕事です。

残業に厳しくて休みやすい、ホワイトなIT企業から移ると、休みづらさにかなりのギャップがあります。時間を減らしたくて移る先ではない、というのが私の実感です。

残業の数字だけで、動かなくていい人

  • 自分の残業が月10時間台で、しんどい理由がほかにある人。変えるのは時間ではなさそうです
  • 山が年に1〜2回で、終わりが見えている人
  • 「社内SEなら少ないはず」と、数字を見ないまま考えている人。統計に区分がない話は「社内SEへの転職は難しい?」にも書きました

まず自分の数字を出す。やることは3つ

  • 勤怠の記録から、直近3か月の残業を月ごとに書き出す。12時間と45時間の横に置く
  • 会社の36協定を探す。残業をさせるための労使の取り決めで、月に何時間までと書いてあります。就業規則や労使協定は、掲示や備え付けなどで働く人に知らせることになっています。見当たらなければ、人事か総務に聞く
  • 給与明細で、固定残業代が何時間分かを見る

SEの残業時間で、検索されている質問

SEの残業は何時間から多い?

公式に「ここから多い」という線は、見つかりませんでした。物差しは2つです。統計の平均が月12時間、法律の原則の上限が月45時間。自分の数字がどちらに近いかで考えるのが、いまできる比べ方です。

社内SEは残業が少ない?

公式の数字では、言えません。賃金構造基本統計調査の職種に、社内SEという区分がないからです。私も社内SEの経験はないです。求人票の残業時間と、面接での質問で確かめるしかありません。

残業なしのSEはいる?

平均が月12時間なので、それより短い人はいるはずです。ただ、0時間の人が何割かは、この表からは分かりません。10〜99人の会社の平均は月6時間でした。

私ならこうする

私なら、まず3か月分の残業を数えます。月45時間を超える月があるなら、36協定の中身を見る。12時間前後なのにしんどいなら、時間ではなく中身を疑います。私は後のほうでした。

私はSEを3年で辞めて、コンサルに移りました。移ってよかったです。給料も変わりました。

ただ、働く時間が楽になる道ではなかったので、残業を減らしたい人に同じ道はすすめません。SEのまま会社を変える手もあるし、SEではない業種に移る手もある。合うのがどれかは、しんどさが時間なのか中身なのかで変わります。

あなたの先月の残業は、12時間より上でしたか。下でしたか。

出典(すべて2026年10月8日に確認):

元SEの転職ノートの中の人。文系・ITの知識ゼロで大手の会社にSEとして就職し、3年やりました。仕事がすごく苦手でしんどく、コンサルに転職しました。
このブログでは、転職・資格・ITの勉強について、調べたことと自分の体験を雑記ログとして書いています。専門家ではないので、制度や締切は必ず公式の案内で確かめてください。

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